活性酸素の発生のタイミング
活性酸素を除去すると体にとっていいことであるという認識は世の中に広まっています。
ところが活性酸素は、体にとって必要な物質であり体内に取り込んだ悪い物質を取り除いてくれるものです。なぜ活性酸素が老化や病気の引き金になるのでしょうか?

活性酸素ってなに?

活性酸素は、生きていくうえで酸素を取り込む過程で必ず生まれるものです。
この活性酸素を解明したのは今から50年以上も前で、フリードビッヒ博士が解明したと言われています。

吸った酸素のなかの約2~3%が活性酸素になります。

たった2~3%だけと思うかもしれませんが、この少量の活性酸素が非常に強力な酸化力を持っているため危険なのです。

活性酸素は、もともとは殺菌作用が強く、体内に入り込んだ菌を排除してくれます。しかし、増えすぎると体内に蓄積された活性酸素は細胞を攻撃することで老化の引き金となり体に悪影響を与えます。

4種類ある活性酸素の種類

ひとことに活性酸素といっても体内で発生する活性酸素は4種類あります。はじめのうちは体内の抗酸化酵素のみで除去できますが、だんだんと強力な酸化力になると体内の物質のみでは打ち勝つことはできません。

・スーパーオキシド
スーパーオキシド

スーパーオキシドは一番よくある体内の細胞内でエネルギーが生まれる際に同時に作られる活性酸素のことです。異物が体内に侵入したとき、一番最初に大量に放出され異物を撃退する作用があります。他の活性酸素もスーパーオキシドがないと発生できないので、最初に発生する活性酸素です。

・過酸化水素
過酸化水素
過酸化水素は細胞内で発生するもので、脂肪酸やDNAを酸化させる能力があります。
スーパーオキシドが分解された後に生まれる活性酸素です。スーパーオキシドや金属元素と反応するとヒドロキシラジカルになります。食品にも天然由来で含まれているもので、牛乳やコーヒーなどは含有量が時間の経過とともに増えていく現象があります。かつては広く食品の殺菌剤に使われていました。

・一重項酸素
一重項酸素
一重項酸素は毒性の強い活性酸素です。
紫外線を浴びると増えるもので、DNAと反応します。人体への影響としては皮膚組織に損傷が生じ、しみやシワの原因になります。重大なものでは、皮膚がんを促す作用があります。

・ヒドロキシラジカル
ヒドロキシラジカル
ヒドロキシラジカルは体を錆びさせる力が非常に強い活性酸素です。
スーパーオキシドが過酸化水素になったものがさらに反応したのがヒドロキシラジカルです。スーパーオキシドの数十倍の毒性を持つ物質です。放置した場合細胞が死滅してしまう場合もあります。作られた量が少なければ体内で無毒化できます。

活性酸素が増える5つの原因

今や病気の90%の原因は活性酸素だということが判明しました。その活性酸素はどのようなことが原因で増えるのでしょうか?

激しい運動
瞬発力を必要とする無酸素運動のような激しい運動をした際には、大量の酸素を体が必要とします。そのとき取り込んだ酸素の分だけ活性酸素が増えてしまいます。よくトップアスリートは短命だといわれますが、活性酸素が原因とも言われています。大量に体内で増えた活性酸素を除去しきれないのです。そこで、体に負担なく出来る運動はウォーキングだと言われています。息切れを起こさない程度の運動であれば活性酸素や健康に効果的です。

紫外線を浴びる
紫外線を浴び続けると、本来有害物質を除外する働きがある活性酸素が大量に発生します。活性酸素が生まれると、皮膚の中で脂質が酸化し始め、同時にコラーゲンや肌の線維組織までも酸化させてしまうためシミやしわの元になります。もっと恐ろしいのは、強い紫外線を浴びすぎると体への影響も大きくなり発がん性物質を生むこともあります。

過度なストレス
ストレスを受けると副腎皮質ホルモンという物質が発生します。この副腎皮質ホルモンを除外しようと大量の活性酸素が発生します。さらにストレスが増えると、ストレスホルモンの一種、コルチゾルが免疫機能の役割をになう細胞の機能を停止させてしまいます。そのうえ、ストレスは抗酸化ビタミンであるビタミンCを大量に消費します。ストレスをためることは百害あって一利なしです。

タバコ
肺がんを引き起こす原因としても知られているタバコですが、がん細胞発生の原因である活性酸素を増やすことで、より増加を高めてしまいます。タバコの煙を吸うと、白血球が除去しようと、多量の活性酸素を生みます。タバコは1本吸うだけで、なんと100兆ほどの活性酸素を発生させます。タバコは活性酸素を増やすだけではなく、大切な抗酸化物質であるビタミンCまでも破壊してしまいますので、肌にとってなおさら良くありません。更に、ビタミンCは抗酸化作用が強いため、体内から減少すると、活性酸素の勢力が強くなってしまいます。

アルコールの摂取
アルコールは、胃や腸では吸収されず、異物として肝臓で解毒されます。お酒を飲むことにより、肝臓への負担が大きくなり、やがて活性酸素の攻撃により、幹細胞が傷つき、アルコール性肝炎にのなりかねません。ただし、ほどほどであれば、お酒は活性酸素を除去してくれるという役割を持っていますので、くれぐれも飲みすぎには注意です。

カップ麺食べても活性酸素が発生する?

実は食事をしていても活性酸素は溜まるのです。その代表的な例が、カップラーメンです。

カップラーメンは、お手軽に食べることが出来て、今や味も美味しく多くの人が口にする食べ物です。そのお手軽なカップラーメンの多くには食品添加物が入っています。そのうえ、一度油で麺を揚げているので酸化した油を摂取することになり、過酸化脂質を摂取してしまうことに。 この過酸化脂質はシミやたるみの原因になるのです。

カップラーメンだけでは無く、コンビニで売られている加工食品やお惣菜も食品添加物が含まれています。

活性酸素を抑える方法はあるの?

活性酸素が発生するのは生きていくうえで仕方ないことです。ですが少しでも抑えることはできます。

規則正しい生活と食事を気をつけることです。
さらに紫外線対策も日焼け止めや日傘などを使いしっかり行い皮膚へのダメージを抑えることが大切です。
ストレスも睡眠や趣味などに時間を使いなるべく溜めないようにしていくことが大事です。

ですが上記のように活性酸素が発生しないように生活を変えていくことは簡単なことではありません。

そこで水素水の抗酸化作用が役に立つのです。

水素は発生した活性酸素の中でも強力な酸化力を持つヒドロキシラジカルのみとくっつき無害な水に変わる特徴があります。そのため、医学界や美容界で注目を集めているのです。

つまり私たちの生活にプラスして水素を取り込めば活性酸素により体がサビることを防ぐことができるのです。