「水素を水に溶かしたもの」水素水を一言で説明するとこれだけです。
しかし、水素水には「ただこれだけ」とは簡単に言えない効果として、体内の活性酸素を除去してくれる作用があることが分かっています。
がんの治療と水素水ってどんな関係があるの?
最近では、大腸がんの治療に対しても、水素水には抗がん剤の副作用を緩和させるだけでなく、がんの増殖を防ぐ作用を増強させる働きもあることが、鹿児島大の論文によって発表されました。
そこで今日は、水素水が抗がん剤の副作用を緩和させたり、作用を増強させる仕組みについて、いろいろ調べてみました。
水素水と抗がん剤の副作用緩和の関係
非常に強い抗酸化作用により活性酸素を除去してくれると話題の水素水ですが、その効果は今や健康維持やアンチエイジングと言った分野を飛び越えて、がんの治療方法にも広く使われるようになりました。
そもそも、一般的ながんの治療法とされる抗がん剤はがん細胞を小さくするなど、がんそのものには良い効果をもたらす反面、正常な細胞には猛毒を盛っていると言っても過言では無いほど身体にダメージを与えます。
その大きな副作用を引き起こしているのが、体内にある悪玉活性酸素と呼ばれるヒドロキシルラジカルです。
しかし、なんと水素は活性酸素の中でも悪玉のヒドロキシルラジカルだけを排除し、善玉であるスーパーオキシドや過酸化水素は消去しないと言った働きがあり、抗がん剤治療において有効な抗酸化剤の機能を果たしてくれるのです。
水素水と抗がん剤の作用増強の関係
2015年秋に発表された論文(J. Runtuwene et al鹿児島大他)によると、酸化ストレスはがんの発達に深く関わっているとして、水素水の抗酸化作用や抗炎症化作用および、アポトーシス(プログラム細胞死)を活性化する作用により、大腸がんの増殖を抑制できるかどうかの実験を試みました。
試験管および動物試験レベルで実験した結果、水素水には明らかにアポトーシス(プログラム細胞死)作用があることが分かり、これによりがん細胞の生存率が減少したことを受け、水素水には大腸がんに対する抗がん剤5-フルオロウラシルの作用を増強させる働きがあることが発表されたのです。
このことからも、水素水が、いかにがん治療と密接な関係にあることが分かりますよね。
がん治療に効果的な水素としては、1.22ppm以上の(2.00ppm程度が理想)水素量を含むものや、水素が逃げないようにアルミパウチ加工された商品を選ぶことをおすすめします。