現代人の約8割が歯周病にかかっている、と言われているのは知っていますか？歯周病は悪化すると口の中だけではなく全身に様々な疾患を引き起こす恐ろしい病気です。
今回は、そんな歯周病予防と水素水の関係について研究した論文についてご紹介しましょう！
岡山大学大学院が論文を発表
この気になる論文は岡山大学大学院の医歯薬学総合研究科によって発表されました。掲載されたのは生物学や化学、物理学、地球科学などの自然科学を扱う電子ジャーナル「Scientific Reports」。2014年7月2日にこの論文が載り注目を浴びました。
この論文は、水素水を継続して飲用することで老化した歯周組織の酸化による損傷に対しどう影響するのかを調査した内容です。
実験では、生後4カ月のオスのラットを2つのグループに分けて調査。これらのラットには老化した歯周組織を持たせた状態で検証を開始しました。一つは水素水を、もう一方は蒸留水を1年間飲ませ観察した結果、蒸留水を飲ませたグループよりも水素水を飲ませたグループの方が歯周組織の酸化による損傷が抑えられていることが分かりました。この実験により水素水によって炎症を抑える効果はさほどなかった一方で、歯周病の進行を予防した可能性があると判明しました。
歯周病予防につながったのはなぜ？
最近の研究で、歯周病の原因は免疫力の低下が大きく関係していることが判明し、その免疫力低下は活性酸素による影響であることが分かってきました。
活性酸素は善玉活性酸素と悪玉活性酸素の2種類があります。善玉活性酸素は体に侵入してきた有害物質を攻撃し体を守る機能を持ち、悪玉活性酸素は正常な細胞を傷つけ酸化作用によって体を老化させていきます。口の中においても、善玉活性酸素は虫歯のもととなる細菌を退治してくれますが、悪玉活性酸素は歯茎の組織を破壊してしまうのです。
水素水は悪玉活性酸素のみを取り除き、これによって歯周病予防に効果があると考えられるのです。
飲料水を水素水に換えるだけでOK
もちろん歯周病の予防として、正しい歯磨きの方法で歯を清潔に保つこと、よく噛むこと、生活習慣の改善をしていくことはとても重要です。しかしそこで水素水を取り入れることでより予防効果がアップすると考えられています。水素水の効用は歯周病を予防するだけでなく、活性酸素が及ぼす様々な疾患や老いの進行を抑える効果も期待できます。
歯をはじめ、体の健康の維持、家族がいつまでも元気でいるために、水素水を取り入れることから始めてみませんか？
