太田成男教授の水素に関する論文とは?
美容や健康に良いと言われる水素水ですが、
「ちゃんとした科学的な根拠って、本当にあるの?」
と疑う人も少なくないでしょう。

そこで、テレビ番組など多数のメディア出演などでも知られる水素研究の第一人者・太田成男教授の、水素医学に関する論文とはどんなものなのかをご紹介します。

そもそも太田教授って、なにもの?

1951年生まれ、福島県のご出身です。
東京大学理学部を卒業後、東京大学大学院薬学系研究科博士課程を修了。

現在は、日本医科大学大学院で教授をされています。
また、分子状水素の作用に関する学術研究の発展を目的とする
“分子状水素医学シンポジウム”の会長でもあります。

元々の専門分野は分子細胞生物学で、長年ミトコンドリアから出る活性酸素と病気や老化の原因を研究されています。

その長年の研究の中で、水素の有効性にたどり着きました。

水素のもつ力の根拠に迫る!

水素のもつ力にせまる

太田成男教授らが2007年、水素に新しい概念の抗酸化作用があることを
世界的な医学雑誌の権威「Nature Medicine」に論文で発表しました。

その内容は「水素(H2)の生体への有効性」として、水素は酸化力の強い活性酸素のみを消去し酸化ストレスから細胞を保護するというものです。

人間は生きていくために、エネルギーを生み出す必要があります。

そのエネルギーを作る場所が細胞の中にあるミトコンドリアで、呼吸で得た酸素のおよそ9割をミトコンドリアで代謝しています。

このエネルギーを生む課程において、活性酸素が副産物として生まれてしまうのです。

活性酸素の中でも特に老化や身体のトラブルの元になる“悪玉活性酸素・ヒドロキシルラジカル”が問題となります。

そのリスクに役立つのが、水素だと導き出しました。

水素は身体に大切な善玉活性酸素には働きかけず、選択的に悪玉活性酸素・ヒドロキシルラジカルだけを除去できると明らかになりました。
善玉には作用せず、悪玉にのみ作用するという、水素の素晴らしい特徴が分かったのです。

悪玉活性酸素は、細胞にダメージを与えて生活習慣病などを引き起こすリスクがあります。

水素はその特殊な抗酸化作用から病気の予防や改善などに大きな可能性があり、将来の医療に適用可能であると太田教授は提唱したのです。

さらに解明されていく水素のスゴイ力

さらに解明されていく水素のスゴイ力

世界に衝撃を与えた太田教授の論文発表以降、世界的にも研究が積極的に始まりました。
現在、水素と健康に関する学術論文が次々と発表されています。

その後、水素には抗酸化作用だけでなく、炎症抑制効果、アレルギー抑制効果、細胞死抑制効果、エネルギー代謝促進効果など様々な作用があるという新事実が判明しています。

また2016年太田教授の研究グループは、
「分子状水素が遺伝子発現を制御するメカニズムの解明」についての論文を発表。

水素が多彩な機能を発揮するメカニズムを明らかにしました。
これにより医療などへの適用促進が期待されます。

水素の摂取方法のひとつである水素水は、太田教授が論文で示した水素のもつ効果を手軽に、そして身近に試すことができるものであると言えます。