肝臓障害の論文「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓。
解毒のために重要な役割を果たしながら、病気の進行になかなか気づくことができない器官でもあります。
その大事な肝臓の機能障害に、水素が効果を発揮することが明らかになっているのです。

肝臓障害にも効果を発揮する水素

2007年に日本医科大学から発表された論文によると、ねずみを使った実験では肝臓障害の抑制に水素が効果的な役割を果たしています。
血管トラブルなどが原因で、虚血性再灌流障害が起こった場合、心臓や脳だけでなく肝臓にも障害が起こる可能性があります。
肝臓への血液や酸素の供給が不十分になると、肝細胞がダメージを受け、壊死(えし)してしまうのです。
そういった障害を、水素を吸入させることである程度抑えことができます。
実験では、マウスの肝臓の一部を虚血させ、その後180分間再灌流をしました。
かつ再灌流の10分前から水素ガスを吸入させたところ、肝臓細胞死をある程度抑えることができたのです。
同様の試験をヘリウムを使って行ったところ、なんの効果も見られなかったことから、これは水素特有の効果であることがわかります。

脂肪肝の改善にも水素水が効果を発揮する?

食生活の欧米化やストレスなどによって脂肪肝と診断される人は年々増えています。
脂肪肝になることで肝機能が低下すると、肝臓内に多くの悪玉活性酸素が発生します。
活性酸素は細胞にダメージを与えるので肝炎や肝硬変を引き起こし、肝臓がんの発症にも関係することになります。
脂肪肝とは消費しきれなかった中性脂肪が肝臓にたまってしまう病気で、肝硬変や肝臓がんにつながる恐ろしい病気です。
沈黙の臓器といわれるだけあって、自覚症状に乏しく、気づいたら病気が進行していたというケースも少なくありません。

脂肪肝を予防・改善する方法の1つに水素があります。
水素を摂取すると、中性脂肪を分解するホルモンが多く分泌されるので、肝臓が太ってしまうのを防ぐことができるのです。

また、水素には還元作用があるので、幹細胞を破壊する悪玉活性案素を取り除いてくれるのです。
酸化を防ぐ抗酸化作用があるものとしてビタミンやβカロチンがありますが、これはカラダに必要な善玉活性酸素まで除去してしまうのです。
悪玉活性酸素を除去してくれるのは、水素だけなのです。