動脈硬化予防の水素水効果の論文日本人の死因の約3割が、動脈硬化が原因の疾患であることはご存知でしょうか。実は2008年に、水素水による動脈硬化予防に関する論文が発表されました。今回はその論文について詳しくご紹介していきたいと思います。

学術雑誌に発表された気になる論文

この論文は2008年12月26日、「Biochemical and Biophysical Research Communications」という生化学や生物物理学に関する研究を紹介する学術雑誌に掲載されました。
日本医科大学大学院の医学研究科による論文で、水素水をマウスに摂取させることにより体内の酸化ストレスを減少させ、動脈硬化予防の可能性を確認した内容です。

そもそも動脈硬化って??

今回の論文においては「アテローム性動脈硬化症」における水素水の効果にスポットをあてています。動脈硬化は比較的太い動脈におこる「粥状(じゅくじょう)動脈硬化(=アテローム性動脈硬化症)」と細い動脈におこる「細動脈硬化」の2種類があります。
このアテローム性動脈硬化症とは、一般的に”動脈硬化”と言われているものです。要因はいくつかあり、高血圧や糖尿病の人、喫煙者や運動不足の人は発症率が上がります。動脈硬化になると最初はほぼ自覚症状はありませんが、心筋梗塞や脳梗塞の原因になる恐ろしい病気です。
改善対策として食事は非常に大切な要素ですが、そこに水素水を取り入れることで予防の効果の可能性があると判明したのが今回の論文です。

実験内容から分かること

実験では、マウスに2~6カ月間水素水を摂取させ、アテローム性動脈硬化症の防止効果があるかどうかを実証。その結果効果が確認され、同時に大動脈において酸化ストレスレベルが減少したことも分かりました。
体内にある活性酸素は、増えてしまうと酸化作用を起こし、健康な細胞を傷つけ様々な病気を引き起こします。抗酸化物質を含む食事を心がけても、なかなか動脈硬化の防止に繋げることは難しいのが現状。
そんな中で水素水は効果があるであろうと確認されたのです。

まだ研究段階ではありますが、この論文から分かるように、動脈硬化の予防として水素水を取り入れる価値はあるのではないでしょうか。副作用も無く日頃から簡単に取り入れることができますので、夫婦で始めてみてもいいかもしれませんね。