水素水の商品は様々ありますが、中には効果なかったり製品としての信憑性が薄いものもあります。
ところが一見、透明で味も匂いもない水素水ですので見た目や飲んだあとも商品の良し悪しはわかりません。水素水を飲むぞと大量に購入しても偽物水素水だったなんてことにならないように本物と偽物を見極めるチェックポイントを紹介します。
実験で分かった!偽物の水素水とは
2007年、日本医科大学の大田教授のチームの水素の身体への効果についての論文が学術誌のネイチャーメディシンに掲載されました。
それ以降日本では水素ブームが起こり水素水の商品が多数登場しました。
ところがしばらくして「水素水は偽物だ」という声が相次いで出てきました。
2013年2月28日号の週刊文春「夢のアンチエイジング商品~水素水論争に最終結論!誌上実験でわかった本物と偽物」という記事では市販されている商品の水素保有量を調べた結果、なんと実際には水素が含まれていなかった商品もあったのです。
このような商品にはある特徴があったのです。
水素を保存している容器が大事
まず水素が入っていなかった原因の一つに容器が関係していると考えられます。
実験の対象になった商品の水素保有量を調べてみるとペットボトル製の容器を使っている商品には水素が含まれておらず、次に保有量が多かったのがアルミ缶でした。
結果的にアルミパウチ製の容器に入った水素水が一番水素保有量が多いという結論になりました。
水素は全ての分子の中で最も小さなものです。
そのため物質の間をいとも簡単に通り抜けていきます。
ペットボトルの容器は分子が抜けやすく、このタイプの水素水が当時多く販売されていました。
そのため水素が抜けてしまい、水素水は偽物だという話が世に広まったのです。
さらにはアルミ缶も中の空気と水素が結合して水素濃度が低下してしまうのでおススメできません。
水素水を購入するときは水素分子が抜けにくいアルミパウチ容器がおススメです。
水素量の単位に惑わされないで
商品の水素濃度の指標にはppmとppbがあります。
ppmは100万分の1の単位です。
一方、ppbは10億分の1の単位です。数値で比較すると1ppmは1000ppbです。
そのため高濃度水素水とされていてもppbで表示されていてppmに換算するとそれほどの量ではないこともあります。
販売業者のなかには単位が多く感じるようppb表記にしていることもあります。
現在はほとんどの水素水がppmの表記になっているようですがしっかり確認しておきたいポイントです。
自分の目で確かめる方法
溶存水素濃度判定試薬という薬品で手軽に水素濃度を確かめることができます。
価格は1620円で販売されておりネットで手軽に購入することができます。
使い方は専用の容器に水素水を入れて、試薬をいれて水素が検知されたら透明に色が変わります。その量で濃度がわかるという仕組みです。
他にもポータブル溶存水素計などがあり、より正確な数値を測ることができます。
ただし、6万円以上しますので個人で購入するにはなかなか手が出ません。
このように自分の目で見て確かめることが一番安心できる方法だといえます。