車社会と言われる現代、燃費のいい車が続々と登場し、さらには電気自動車の普及など環境のことを考えた車も多く見られるようになりました。
そんな中今話題の水素を自動車のエネルギー源として活用しようという動きがあります。
東京オリンピックに開発が間に合えば選手村は水素タウンとなりますが、果たして水素の実用性はどこまで広がるのでしょうか。

・長年研究されてきた水素自動車
水素自動車の研究自体は1970年代から始まっており、今までも多くの水素燃料エンジン技術開発がなされてきました。
2005年の愛・地球博では会場間を移動するシャトルバス8台に水素エンジンが使用され、現在は海外と提携した動きも見られます。
ただ水素は危険と言うイメージがぬぐい切れなかったり、安全性がまだ確立されていないという観点があるなど、安全面の架台はまだまだ残ります。
ですが水素エネルギーは二酸化炭素を全く発生させないというメリットがあるので、コスト面など様々なデメリットを解消し、水素エンジンが今後普及していく動きも広がっていくことでしょう。

・水素を溜めておくためのタンク開発
水素は宇宙で最も軽い元素のためすぐに空気中に逃げていく性質を持っています。
ですから水素エネルギーの開発最大の問題点は水素をどのように貯蔵するかということと言えるでしょう。
現在様々な方法で水素を溜めておく方法が開発されていますが、ポイントは効率よく小容量に豊富な水素をためることです。
一つは期待で貯める方法で、すぐに燃料として使うことができる降圧タンク、より容量を小さくできる低圧タンクです。
ただどちらも遠出できないなどといったデメリットがあるためまだまだ研究が進められています。
液体で貯める場合は水素が不安定な状態になりやすいため期待で貯める方法を中心に開発が進められているのです。

・水素燃料の将来性
現在自動車を動かすのに使われる燃料の主流はガソリンですが、石油を原料としているので枯渇や環境汚染が問題視されています。
そのため水素自動車や電気自動車の開発が進められているのですが、将来性はどうなのでしょうか。
水素自動車はモーターによって電気を力に変えて走行、音は静かですしガソリンがいらないので二酸化炭素も発生しません。
しかし水素自動車は電気自動車に比べて充填は数分で終わりますし、今後も注目されていくことは間違いないでしょう。
水素の充填ステーション不足の問題などもありますが、水素自動車が今後増えていく可能性は大きいと言えます。