健康や美容にいいということで注目されている水素ですが、医療や美容以外の業界でも活躍しています。
それが水素を利用した水素バッテリーなのですが、一体どのようなシーンで使われるのでしょうか。
・iPhoneが1週間持つ最強のバッテリー
今や身近な存在となったスマホですが、インターネットやゲームを利用するとすぐに電池がなくなるという悩みを持っている方も多いでしょう。
そんな悩みにこたえるために登場したのがスマートフォンが1週間稼働する水素バッテリーです。
イギリスで開発された水素バッテリーはすでにiPhone6に組み込めるよう施策を重ねています。
水素バッテリーは発電するとき水分が発生するので逃がすために蒸散用の穴をあけ、さらに改良されたヘッドホンジャックから不足した水素を補うことができるようになっています。
またアップル社と共同開発を進めている最中ということですから、近い将来日本でも水素バッテリーを活用したiPhoneが登場するかもしれません。
・家庭に普及するニッケル・水素充電池
水素バッテリーなんて夢のまた夢、と思っている方も多いかもしれませんが、実は身近なところで乾電池としてニッケル・水素バッテリーが使われています。
日本の大手メーカーもすでに開発販売しており、正極にニッケル酸化化合物、負極に水素あるいは水素化合物を使用することで長時間のバッテリーおよび充電可能な電池を実現しています。
また今まで使われてきた乾電池やアルカリ電池の代替品として使用できると2005年ころから発売が開始され一般小売店でも取り扱われています。
おもちゃやラジコン、デジカメにハイブリッドカーとニッケル・水素充電池は様々なシーンで活躍しているのです。
・車にも広がる水素バッテリー
最近高速道路や大型ショッピングセンターなどに増えているのが車のバッテリーステーションです。
実はこの電気自動車にも水素が使われており、重くて大きい上に充電量が少ないというデメリットはあるものの、安全性が高く製造コストも安いことから信頼性が置けるとして日本の自動車メーカーも取り入れています。
もちろん充電池ですから充電要領は徐々に少なくなり、やがて寿命を迎えますが、交換すればまた使用することはできますし、水素は無害ですから体にも環境にも優しいというメリットがあります。
このように、水素は医療や美容以外にも、私たちの非常に身近なところで活躍しているのです。
今後も水素がほかの方面で活躍し、その名を広めていく機会が増えるでしょう。