少し前から水素水に対する関心が高まるとともに、
様々な種類の水素水生成器が発売されるようになりました。
今では、自宅に水素水生成器がありますという人も増えてきていますし、
自宅据え置き型のもの以外にも携帯用など、多種多様なタイプが発売されています。
市販の水素水を毎日購入するよりも、水素水生成器を購入したほうがコストパフォーマンスも良いのです。
しかし、水素水生成器って、何か危険な感じがしませんか?
水素は燃えやすく、水素と酸素が結合すると水素爆発が起こることも理科の授業で勉強しましたよね。
さらに、2011年の東日本大震災によって東京電力の福島第一原子力発電所では水素爆発が起りました。
このことから、不安が大きくなっている人もいるんじゃないでしょうか。
そこで、今回は水素水生成器についてご説明したいと思います。
水素水って爆発しないの?
水素は爆発するというイメージを持っている方がほとんどだと思いますが、
爆発したりする可能性は0%です。
どうして水素水は安全といえるのかを説明していきます。
水素は空気に4〜75%混ざったときに燃える気体になります。
この状態に静電気ぐらいのエネルギーが加わってしまうと、着火するのです。
この条件が重ならなければ自然に着火や爆発を起こすことはないのです。
空気中の酸素濃度のうち水素の量が4%以上にならないと
水素爆発は起こらないということなのです。
じゃあ水素水に含まれている水素の量は…?
7.0ppmの水素水を例とします。
ppmという数値は100万分のいくらかである割合を示しています。
なので、7.0ppmの場合は7/100万という濃度になります。
4%には遠く及ばないので、水素水が爆発するという危険性は皆無です。
水素水生成器ってどういう仕組みなの?
水素水生成器は大きく分けると、水を電気分解して水素を取り出すものと、
マグネシウムと水の化学反応によって水素を取り出すものに分けられるそうです。
まずは、これらについて考えていきましょう。
1)電気分解タイプ
みなさんも理科の授業で、水の電気分解の実験をしたことがあるのではないでしょうか?
水に電気を流して、プラス極に酸素の、マイナス極に
水素の気泡を発生させる方法です
(このときの水素が「泡」です)。
この水素を水に溶かして水素水の完成です!
2)マグネシウムの化学反応タイプ
化学反応を起こし、水素を発生させる方法です。
反応式は
Mg + 2H2O = H2 + Mg(HO)2
反応式を見てもなぁ…って思う方もいると思いますが、
こういう発生方法があるということだけでも覚えておきましょう。
水素とともに水酸化マグネシウムも発生するので、
この中から水素だけを取り出します。
注意点としては、水素の生成が遅いので、
十分な水素水ができるまでに時間がかかってしまいます。
また、水の硬度や水温に影響を受けるので、
濃度にムラが出てしまうのが難点ですね。
お手入れは必ず!こまめに丁寧に!
使用するたびに洗浄するのが望ましいですね。
水垢が付かないように、使った後は、各パーツ分解して、しっかりと洗いましょう
(もちろん本体は水で洗ってはいけませんよ!)。
また、水素が発生しにくくなるので、
住宅用洗剤などの使用は控えたほうが良いそうです。
電極棒やマグネシウムも清潔にしておかなければいけません。
水分を残さないよう乾いたタオルで拭いてあげて、
使わないときは保護キャップを付けておきましょう。
それでも、汚れが付いてしまった場合は、酢やクエン酸で洗浄すると
綺麗になるそうなので、試してみてはいかがでしょう?
水素水は、私たちの体に入ってくるものです。
水素水生成器も常に清潔に保っておきたいものですね。
何はともあれ、説明書の指示に従うことが賢明です。
指示を守って使用をしていれば、長期間使うことができるでしょう。
ここまで、水素水生成器について説明してきましたが、参考になったでしょうか?
水素水生成器は、まったく危険な機器ではありません。
ルールを守って、正しく使用し、美味しい水素水を楽しみましょう!