寝たきりの家族を抱えている人の悩みの一つが床ずれですが、床ずれはどんな人にも起こる可能性があります。
床ずれを見ていると非常に心が痛み、どうにかしてあげたいと思うのですが、水素水が実は床ずれに効果があると言います。
では研究結果から判明した床ずれと水素水の関係を見てみましょう。

・研究結果からわかった水素と床ずれの関係
寝たきりとなってしまった22人の高齢者に対し、0.8~1.3ppmの水素水を経チューブを使って2か月間投与したところ、通常の水を使用した場合に比べて損傷皮膚面積が小さくなり、回復が認められさらに入院期間が短くなったという結果が得られました。
また人の皮膚繊維芽細胞やケラチン生成細胞の培養細胞がUV照射によって傷つけられる場合の予防効果を通常水と比較したところ、水素水は1型コラーゲンを再構築する効果やケラチン細胞のミトコンドリア還元力を促したり、酸化産物を溜める力が抑えられたことから、水素水が床ずれ治療に効果的と言う結果が得られたのです。

・そもそも床ずれとは
そもそも床ずれとは継続的に皮膚が圧迫されることによって血流が減るあるいは焼失し、低酸素状態や虚血状態となり組織が壊死することです。
褥瘡は寝たきりの人だけではなく車いす生活を送っている人にもできやすく、クッションを入れるなど予防することが大切とされています。
治療も時間がかかり、見ている方も受けている方も辛い思いをするのでやはり予防することが最大の治療というのは間違いないでしょう。

・なぜ水素水が床ずれに効果的なのか
水素水の効果と言えば活性酸素を除去する作用が知られていますが、床ずれを起こした皮膚組織は壊れていますから皮膚を再生する能力が足りません。
しかし事前に水素水を投与しておくことで水素が皮膚を構成するコラーゲンやエラスチンを作りだす繊維芽細胞を活性化し、皮膚の弾力を保つことができるようになります。
すると傷はできづらくなりますから、当然床ずれもできづらくなるということです。
床ずれができる部分は骨と皮膚が近く、皮下組織が薄い関節や骨の部分ですから、皮膚組織が壊れやすいのです。

また皮膚組織が壊れダメージを受けると傷を回復させるためにミトコンドリアがエネルギーを作りだし、その副産物として活性酸素が生まれます。
活性酸素はDNAを損傷させる働きがありますので床ずれは治るどころか悪化しやすいです。
ですから活性酸素を除去する作用のある水素水が床ずれ防止や改善に力を添えてくれるのは研究結果からも期待できることなのです。