水素水って効果ない?

”水素水”どのようなイメージがありますか?

芸能人が飲んでいる。
雑誌やテレビで取り上げられていた。
このあいだコンビニでも売っているのを見た。
「などなんとなく知ってはいるけど、ただの水なんじゃないの?」
「怪しいよね~絶対なんも効かないんだよ。」

なんてかたも多くいます。

私からするとまだそんなことを言っているの?という事です。

その理由を説明いたします。

ところで水素水って何?

水素水ってなに

水素水とは、水素が水の中に溶けたもののことを言います。

ちなみに水道水にはごく微量だけ入っていますが、入っていないと言えるほどの本当にわずかな量です。

水素水は無色かつ無臭なので一見ただの水にしか見えません。

そのため水素水は見ただけでは水素の量や濃度を確かめられません。

一般的に水素水の定義は、水素を一定以上多く含んでいることであり厳密な数値は定められていません。それを受けて分子状水素医学シンポジウムでは、水素水における溶存水素濃度の最低基準を0.08ppmと提唱しました。

この0.08ppmという水素量を満たさないものは、水素水としての効果は期待できないといえます。


※「ppm」とは?
読み方はピーピーエム。parts per millionを省略したもの。100万分のいくつかという割合を示します。1ppm=0.0001%で、水素水では1ppmならば1リットルの水の中に1mgの水素が入っていることを表します。

※注意点!
活性水素、マイナス水素イオン、プラズマ水素と呼ばれるものは、分子状水素と違うため水素水とは別物です。混同しないようにご注意ください。

老化の原因「活性酸素」って?

活性酸素って?

ここ数年、身体のサビの原因は「活性酸素」であると話題になりました。
老化や多くの病気を引き起こす原因のひとつとして活性酸素が挙げられたのです。

私たちの身体の細胞内にはミトコンドリアと呼ばれる小器官があります。

ミトコンドリアは細胞全体の10%から20%を占めていると言われていて、身体や内臓を動かすための大事なエネルギーが作られます。

ミトコンドリアはエネルギーを作り出すとき、酸素と糖分から作ります。その時に出る余分な酸素が余ったパワーとひっついて活性酸素になり、老化の原因となるのです。

活性酸素は文字通り酸化力が強く、細胞の中を傷つけてしまいます。

それこそが身体を少しずつサビさせていくのです。

活性酸素を増やしてしまう原因は様々です。
・ストレス
・たばこの煙
・排気ガス
・放射線
・歯周病
・早食い大食い
などなど現代社会に生きる上では切り離せないものばかりです。

水素の役割は悪玉活性酸素の除去。

抗酸化ナンバーワンのレモンは違う?
水素は悪玉活性酸素が細胞を傷つける前に身体の酸化から身を守ってくれます。

さらに善玉活性酸素には作用せず悪玉活性酸素だけに作用することがわかりました。

これが世の中に水素水が広まったといえる理由の一つでしょう。

ちなみに抗酸化物質は、野菜や果物にも含まれています。

しかし十分な量を摂取しようとすると莫大な量の野菜や果物を食べなくてはいけません。

よく抗酸化力のある成分はビタミンCと言われますが、水溶性のビタミンCは脂質の細胞膜により中に入っていけません。そのうえ、レモン1個でビタミンC含有量は100mg程度しかないのでレモンを丸1個食べないと1日の理想摂取量に満たないのです。

そのうえビタミンCは脳や子宮までは行き届きません。

水素はその点どうかというと、水素は地球上で一番小さな分子のため身体の隅々までしっかりと届きます。

また水に溶けないビタミンEやコエンザイムQ10などの抗酸化物質は、水溶性の細胞質では満足に機能できません。

抗酸化サプリメントは、善玉活性酸素にも作用して除去してしまう例もあるようです。

要するに水素は負の原因を除去する効果があるということです。

具体的には美肌、ダイエット、便秘、冷え、肩こり、疲労回復、生活習慣病の予防、歯周病、不妊、二日酔い、ストレス なにもかもに効くとされています。

水素効果は本当に認められているのか?

水素の医学的証明

水素は、もともと私たちにあまり馴染みのないものです。10年前に水素水を飲んでいる知り合いは聞いたことがありません。

医療の現場でも使われているの?
効用は科学的に証明されているの?

ここの疑問をはっきりと解明していきます。

そもそも水素の研究というのは近年始まったもので、まだまだ研究段階です。しかし、その中ですでにいくつかの効果が明らかになってきています。

代表的な効果は悪玉活性酸素を取り除く効果です。

2007年に世界的に発表されこれを機に爆発的に水素水ブームが広がったと言われています。その後、様々な研究機関により水素は、抗アレルギー作用を持っていることが明らかになりました。
さらに数々の臨床試験を経て、パーキンソン病や、コレステロール異常、認知症に対する効果があるという報告がなされました。

各研究機関により、次々と効果が証明され実際に医療機関の中には水素水を採用し、薬での治療とともに用いているところもあります。

これから臨床試験を重ねていろいろな効果がさらにわかってくれば、ますます実用化する医療機関は増えていきます。

水素医学研究の現場はどうなっているの?

医療現場に水素水?

現在、水素の持つ作用への注目が高まるのに伴い、水素医学の研究は世界中で進めらるようになりました。

今では、毎年のように水素の健康に及ぼす影響に関する論文が発表されています。

かなり新しい分野で、まだ分かっていない部分も非常に多いものの、日進月歩で新たな発見がなされています。

例えば、2016年の1月に水素医学研究のパイオニアである日本医科大学の太田教授(2007年に水素が悪玉活性酸素を除去することを発見)が水素が遺伝子発現を制御するメカニズムを明らかにする論文を発表しました。

これは水素分子が悪玉活性酸素が暴れているときに、細胞膜の脂質を仲介として適切なタンパク質(遺伝子)の働きを促すという過程を明らかにしています。さらに2016年4月には、水素が遺伝子発現を制御するメカニズムの解明に関する論文第2弾を発表されました。脂質代謝の関与する遺伝子の働きを調整する水素分子の仕組みを明かしています。

これらは今後、水素が効果を発揮するメカニズムの研究において、さらなる研究成果への手がかりとして期待されています。

また、日本国内では40以上の研究機関で水素研究が進められています。
幅広い医療領域で水素水が活用される動きへとつながっていくことも期待されています。

この他にも2007年以降、世界各国の研究者たちにより、水素と健康に関する様々な研究が続けられています。

このように水素医学研究は急速に進められているのです。

水素が入っていない偽物水素水がある。

入っていない水素があった
水素水の中には、水素が入っていないものがあります。
水素水は無色・無味・無臭。

本当にその商品が水素水なのかは、見ただけでは私たちには判別が難しいうえに飲んだからといってわかりません。

「水素水だと思って飲んでいたのに・・・」
と知らぬ間に騙されていることだってあるのです。

そんな中2013年2月28日号週刊文春の水素水の記事で日本中に激震が走りました。

水素水として売り出している商品を文春と太田教授が偽物水素水を公開したのです。

あぶり出された偽物水素水。

水素水のアルミ缶タイプやペットボトルのもので売り出していた商品がありました。
それらをきちんと測定したところ、驚くべきことに!
なんと全く水素の数値が出ていないものが多くありました。

ペットボトルは、その典型的な例の1つ。
ペットボトル型の水素水では、文春、太田教授ともに水素濃度0という数値に。

水素分子は地球上で一番小さい分子のため、ペットボトルではすぐに外に抜けてしまいます。ペットボトル型の水素水は、生産されて飲むころには中の水素がすべて抜けてしまっていると考えたほうがいいです。

またアルミ缶タイプの水素水ですらも0.1ppm~0.5ppmの数値が出てしまい、商品に記載されていた数値より大きく下回ったのです。

その一方でアルミパウチ型の水素水では、高い数値が出されました。

例えば、KIYORAきくち「ナノ水素水キヨラビ」では、太田教授測定で1.18ppm
エコモ・インターナショナル「水素水5.0」では5.79ppmという数値が出たのです。

アルミパウチ型は水素が逃げにくいアルミニウム容器な上に、隙間がないくらい上までなみなみと入っているため水素が抜けにくいのです。

この測定結果から、偽物の水素水商品がどれかということがはっきりわかったのです。

悪徳な水素水は以前に比べて減った、がしかし。

この測定を受けてから、濃度の数値が正しいものは、信頼できる商品としてユーザーから支持されるようになりました。

その一方で数値が良くないものに対しては、信頼できないというレッテルを貼られてしまい慌てて対応するメーカーも登場してきたのです。

現在では、アルミパウチ型の水素水が信頼できるという認知度が高まりましたが、このような知識が世間に広まったのもこの記事のおかげだと言えるでしょう。この影響からか業者も容器の改良に取り組み、いかに濃度を保つかを一番に考えているところが多くなりました。

これにより、以前に比べて悪徳な水素水業者は減少しました。

とは言え、水素水には未だにインチキ商品と言われるようなものが多数存在しています。情報感度の低いユーザーや初心者を狙って、偽物の水素水を平然と売っているのです。

本物か偽物か見分けるためには、きちんとした知識が必要です。

これだけは覚えよう!水素を選ぶ基準3点。

水素を選ぶ基準3

「水素が入っていない普通の水を飲のでいた・・」
という残念な事態を避けるためには、ある程度水素水に対して知識が必要です。

いくつかのポイントがあるのでここでご紹介します。

水素水の基本!濃度!

これは水素水を飲むにあたり、とても基本的な情報でもあります。
水素水の濃度は、0.8ppmが十分であるとされています。

またよく容器に記載している水素濃度ですが充填時と書かれている場合は工場から出荷する際の濃度なので実際は記載の濃度より減っている場合がほとんどです。
水素の特性上、少し抜けてしまうのは仕方ないこと。
そこは気にしなくて大丈夫です。

容器は必ず注意するべし

ペットボトルはまず水素が入っていないと考えていいでしょう。
先日ペットボトルタイプの水素水を判定しましたがやはり入っていたものはありませんでした。一方アルミパウチは水素が抜けにくいので安心できます。

知らなきゃ損!水素の扱い方

水素水を選ぶうえでも水素の特性を知らないと結局ただのお水を飲んでいたということになります。
水素は沸騰させると完全に抜けてしまいます。
また、水素は空気に触れる状態で放置すると15時間後には完全に抜けてしまいます。
3時間放置していた場合、水素は半分以下に減ってしまいます。
うっかり放置は絶対ダメです。


結局は自分の身体は自分で守らなければなりません。

世の中の情報に惑わされないで、自分自身で必要な情報を得て判断しましょう。
水素はまだ研究段階ではありますが、臨床試験により効果が出ているものもあります。
事実、多数の論文が公開されています。

要はその水素を正しく取り入れれるかがカギということです。